作品の簡単な紹介

100年後の未来世界、ジャーナリストのサエバ・ミチルと、その相棒ウォーカロン(Walk Alone、つまり自立ロボット)のロイディは謎の老人マイカ・ジュクの導きでルナティック・シティにたどり着く。そこは女王デボウ・スホによって統治される不思議な国。そこでは食料にもエネルギーにも不自由せず、人々は日々幸せに暮らしている。生命活動の停止した人を冷凍装置に入れることで死を『永い眠り』と称し『死』に対する恐怖すら克服した世界。
だが、そこで殺人事件が起きる。王子が密室で明らかに他殺としか思えない状況で殺された。しかし人々はそれを殺人事件とは認識しない。不慮の事故による『永い眠り』として認識したのだ。外部の人間であるからこそ『死』を理解し恐怖するサエバ・ミチルは、過去に自分を襲った事件の真相に近づくため、その事件の謎を追う。